リタイア後に間取りに求める条件は
・家での時間が3倍に
今は定年年齢が60歳か65歳の会社が多いでしょう。
日本人の平均寿命が80代であることを考えると、リタイア後は自宅で20年間を暮らすことになります。
しかも、それまでは仕事で「家では寝るだけ」だった人にとっては、1日に自宅で過ごす時間が2〜3倍に増えます。
ですから、若い頃に先々の想像はつきにくいのですが、老後をどのように過ごすかを考えながら間取りを検討したいものです。
例えば、明らかに自由な時間が増える中、子育て中と違って金銭的な余裕もあるので、若い頃の趣味に立ち戻る人が一定数います。
それは車やバイクであったり、プラモデルや模型であったり様々です。
車好きならインナーガレージにしておけばいいかもしれません。
インナーガレージは老後に子や孫が訪ねてきた際に全天候型でバーベキューを楽しむ場所としても重宝します。
・将来の趣味を見据えて
プラモデルや模型に没頭する場所は、もともと子ども部屋だった場所を活用してもいいかもしれません。
子ども部屋2部屋を1部屋に集約し、1部屋を趣味用に使うのです。
「20年間」というのは、子どもが生まれて成人するまでの期間に匹敵します。
その期間を、何の趣味もなく毎日を暮らすのは退屈でしょう。
将来の趣味を考えながら家づくりを進めたいものです。